| 主訴 | 突発的な回転性めまい(耳石症疑い) |
|---|---|
| 体質分類 | 血虚(肝脾不和)・腎気虚 |
| 氣位 | SK(術前):2合 → SSK(術後):10合 |
ある日突然、強い回転性めまいが出現。耳鼻科受診にて「耳石の移動」を疑われ、エプリー法等の処置を受けるも顕著な改善が見られず来院。 発熱や風邪症状はないが、足元の冷えと頭部のふらつきが顕著であった。
発症時期は「雪・寒波・低気圧」が重なる極寒期。東洋医学の定石通り、寒邪が「腎」を直撃していた。 本症例の核心は、以下のエネルギーバランスの崩壊にある。
👉 これにより、耳石という局所の問題を超えた、全身性の回転性めまいが生じたと推測した。
特筆すべきは、激しいめまいの最中でも「便通が維持されていた」点である。これは日頃から服用されていた「婦人宝」の効果が高い。 血と津液(潤い)を補う習慣が、腸の乾燥を防ぎ、最悪の体調悪化を食い止める「防波堤」として機能していた。
「耳」への局所的なアプローチではなく、「体の軸(上実下虚の是正)」を最優先とした。
術後、氣位は10合に到達。体全体のバランスが整うことで、めまいの再発条件が物理的に消失した。
※本症例は、局所の症状(耳)を追うのではなく、天候(外因)と体質(内因)の相関を読み解くことで「正気」を取り戻した一例である。