彦根市の鍼灸院 近江治療院 - 氣脈功による東洋医学専門治療院
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💠 症例報告:回転性めまい(耳石症疑い)への氣脈功アプローチ

めまい・耳鳴り
【2026-02-02】
💠 💠 症例報告:回転性めまい(耳石症疑い)への氣脈功アプローチ

【臨床報告】寒波による「上実下虚」と回転性めまい

主訴 突発的な回転性めまい(耳石症疑い)
体質分類 血虚(肝脾不和)・腎気虚
氣位 SK(術前):2合 → SSK(術後):10合
1. 問診と現病歴

ある日突然、強い回転性めまいが出現。耳鼻科受診にて「耳石の移動」を疑われ、エプリー法等の処置を受けるも顕著な改善が見られず来院。 発熱や風邪症状はないが、足元の冷えと頭部のふらつきが顕著であった。

2. 氣脈功による診立て(デバッグ)

発症時期は「雪・寒波・低気圧」が重なる極寒期。東洋医学の定石通り、寒邪が「腎」を直撃していた。 本症例の核心は、以下のエネルギーバランスの崩壊にある。

  • 📉 腎気の弱り:寒さにより下半身の「正気」が低下。
  • 📉 陰液の不足:元来の血虚体質により、陽気を抑える「水」の力が不足。
  • 🔥 陽気の暴走:抑えを失ったエネルギーが頭部へ昇り、体内で「火災旋風」のような揺らぎを発生。

👉 これにより、耳石という局所の問題を超えた、全身性の回転性めまいが生じたと推測した。

3. 補助剤(漢方)の評価

特筆すべきは、激しいめまいの最中でも「便通が維持されていた」点である。これは日頃から服用されていた「婦人宝」の効果が高い。 血と津液(潤い)を補う習慣が、腸の乾燥を防ぎ、最悪の体調悪化を食い止める「防波堤」として機能していた。

4. 鍼灸処置と経過

「耳」への局所的なアプローチではなく、「体の軸(上実下虚の是正)」を最優先とした。

  • 上部の瀉法:頭部に昇りすぎた陽気を鎮める。
  • 下部の補法:腰・腎のエリアを温め、エネルギーの定着(SKの向上)を図る。

術後、氣位は10合に到達。体全体のバランスが整うことで、めまいの再発条件が物理的に消失した。

5. 今後の服薬設計
  • 🚦 五苓散:体内の水分の巡りを交通整理し、気圧変動への耐性を高める。
  • 🌸 婦人宝:引き続き「血」と「潤い」の土台を維持し、正気を支える。

※本症例は、局所の症状(耳)を追うのではなく、天候(外因)と体質(内因)の相関を読み解くことで「正気」を取り戻した一例である。