彦根市の鍼灸院 近江治療院 - 氣脈功による東洋医学専門治療院
24hネット予約

✨「“耳の奥がモワモワする”——聞こえない音との対話が始まった日」

めまい・耳鳴り

💠 ✨「“耳の奥がモワモワする”——聞こえない音との対話が始まった日」

【投稿日: 2025-06-06】

■ はじめに「雑音の中で話し声が拾いにくい」「音が詰まっているような閉塞感がある」「車の排気音が耳の奥でシャーンと響く」そんな症状でご来院されたのが、Y・Kさん(60代・男性)でした。初診は2024年11月。約半年にわたって診療を続ける中で、音の聞こえ方が少しずつ変化し、自覚的な改善もみられるようになりました。📋 主訴と初診時の状態(R6年11月)左耳の雑音(カーステレオや会話が響くように聞こえる)腰〜右足のしびれ(神経性の関与)血虚・気滞傾向あり耳鳴りとともに、音に対する“詰まり感”や“モワモワ感”が強い🔹初回処方:苓桂味甘湯、竜胆瀉肝湯、IP外耳対策など🔹初回合数(左耳):2.8 → 治療後 9.4(大きな反応変化あり)📈 経過の変遷(抜粋)【R6.11〜12月】高音は聞こえるが、低音・会話が聞き取りづらい苓桂味甘湯・辛夷清肺湯・知柏地黄丸などを適宜調整一時的に音の明瞭度が改善するも、波があり不安定【R7.1月〜2月】「音がモワモワして頭にこもる感じ」→継続苓桂味甘湯の再投入で少しずつ耳抜き感が出始める「目覚ましの音が聞こえた」「話し声が理解しやすい時間帯が増える」【R7.3月】一時的に苓桂味甘湯を中断 → 症状再燃(耳鳴り音量増大・閉塞感悪化)再投与後、明確な変化あり(耳閉塞がやわらぐ)【R7.4〜5月】「頭に音が詰まっている感じ」が徐々に軽減耳抜きの感覚が右耳には出てきた/左も徐々に変化会話・音声の理解度が少しずつ安定し、日常生活にも改善の兆し🩺 使用した主な処方・治療方針苓桂味甘湯:聴力・耳鳴・頭内気滞に有効辛夷清肺湯:鼻閉・耳奥の詰まりに関与する湿熱対応知柏地黄丸/竜胆瀉肝湯/補中益気湯:腎虚・気虚・熱化のコントロール鍼灸:外関・風池・和髎・百会・翳風など中心補助剤:参蓮神、婦人宝、スクアレン、プラセンハート 等🔍 東洋医学的考察Y・Kさんは、左耳の気機の滞り+腎気の消耗+熱化が混在するタイプでした。特に「高音は聞こえるが、低音が抜けない」という症状からは、気の昇降バランスの失調や腎水不足が示唆されました。苓桂味甘湯の作用で「耳抜き」が実感できるようになり、中断後の再投与で改善が見られた点からも、**“処方の継続”と“的確な戻し”**の重要性が感じられます。💬 患者の実感より「音がモワモワせず、頭の中に音が抜けていくようになった」「左耳で聴こえている実感が少しずつ出てきた」「会話で聞き返す頻度が減った」✨ おわりに耳鳴りや閉塞感といった“聴覚のトラブル”は、治療が難しいと思われがちです。ですが、体全体の気血の巡りや、水分代謝、ストレス状態を丁寧に整えていくことで、確かな変化が現れてきます。Y・Kさんのように、「あきらめずに整えていく」ことで、日常生活の中でふっと軽くなる瞬間は、必ずやってきます。