「もう一生このめまいと付き合っていくんやと思ってたんです」
そう話してくださったのは、大阪府吹田市からはるばる彦根まで通ってくださっている31歳の女性患者さん。めまい・頭がぼーっとする・動悸・ふらつきに悩み続けて3年。基礎体温の高温期はわずか2〜3日で崩落し、生理は8日間以上続くこともありました。
氣脈功で診ると、体の根っこにあったのは腎陽虚(下焦のエネルギー不足)と心腎不交(心と腎のつながりの乱れ)。今日は生理中に加えて風邪まで重なった最悪の状態でのご来院でしたが——体は確実に、変わってきています。
👤 患者プロフィール
| 年代・性別 | 30代・女性 |
| お住まい | 大阪府吹田市(彦根まで約2時間) |
| 主訴 | めまい・頭がぼーっとする・動悸・ふらつき |
| 体質診断 | 腎陽虚・脾気虚・肝血虚・心腎不交 |
| 通院歴 | 3年目(2023年5月初診) |
🔍 東洋医学的病因分析
腎陽虚(下焦のエネルギー不足)が根底にあり、そこから心腎不交(心と腎のつながりが乱れ、動悸・不眠が出やすい状態)、脾気虚(血を作る力の低下)へと連鎖していました。
特に「めまいや頭がぼーっとする」は、風邪が入るたびに悪化しやすいタイプ。清陽(頭部へ気を届ける力)が風邪によって塞がれることで症状が出やすくなります。
今日は生理中+風邪という「体にとって一番消耗しやすい状態」での来院でした。
📊 氣脈功 氣位の推移
| 時期 | 心 | 脾 | 肝 | 腎 | 肺 |
|---|---|---|---|---|---|
| 初診頃 | 3台 | 3台 | 3台 | 3台 | 3台 |
| 今日(去風前) | 2.2 | 0.4 | 0.3 | 0.3 | 0.3 |
| 今日(治療後) | 10.0 🌟 | 10.0 🌟 | 10.0 🌟 | 10.0 🌟 | 10.0 🌟 |
※ 氣脈功腹診値。10が満点、3.0以下は症状域。今日は生理中+風邪という最悪の状態でも一本の鍼で全部位が10に到達。
🪡 今日の治療内容
① 去風(腕骨・補鍼)
風邪の処置。手首の腕骨一本で全部位がゼロ台から10まで回復しました。「経絡レベルの問題」になってきた証拠——以前は同じ鍼でも数値がビクともしなかった体が、確実に変わっています。
② 下焦の温補(大腸兪・中空・秩辺・灸)
委中両側のST反応に対し、下焦全体を温めて底上げ。腎陽虚の根本に直接届けるアプローチです。
③ 漢方・補助剤
独活寄生丸・研身・桜精・牡蠣プレミアム・婦人宝ほか。補腎・補血・補陽を多角的に支える処方。
📈 3年間で起きた変化
高温期 → 2〜3日→37.0℃で8〜9日間維持できるように
生理期間 → 8日間→3日間へ大幅短縮
食欲・便通・睡眠(三大主素) → 安定してきた
毎回出ていた背部の反応(心兪ST) → 消えてきた
一本の鍼で全部位が10まで回復できる体になってきた 🌟
👁️ 院長の眼
今日は生理中に風邪まで重なった、体にとって最も消耗しやすい状態での来院でした。それでも三大主素(食欲・睡眠・便通)が保たれている。これが3年間、治療を積み重ねてきた本当の証拠だと感じます。
以前は経絡を整えても数値がビクともしなかったこの方の体が、今では腕骨一本で全部位が10まで動く。「経絡レベルの問題」になってきた——それがどれほど大きな変化か、一緒に歩んできたからこそ深く感じることができます。
大阪から2時間かけて通い続けてくださる。その信頼に応えられるよう、これからも一緒に整えていきます。もうひと息ですよ🌱
治すのは患者さん自身の生命力。鍼灸・漢方はそのきっかけに過ぎません🌿
🔬 氣脈功(きみゃくこう)とは
氣脈功は、近江治療院が採用する東洋医学の独自診断システムです。お腹の4か所(心下部・脾・季肋下・腎)に軽く触れながら、鍉鍼(ていしん)と呼ばれる先のとがっていない特殊な鍼を経絡のツボにかざすことで、身体の氣の反応を数値化します。
数値は−1.0〜10.0のスケールで表し、10が最も氣の充実した状態、3.0以下になると症状が現れやすい「症状域」とされます。この数値の変化を見ながら、どの経絡・どのツボが今日の身体に最も必要かをリアルタイムで判断します。
鍼を刺さない(非接触〜極めて浅い)施術でありながら、氣の反応は即座に腹診数値に現れます。理論ではなく、身体の氣の反応が治療の指針です。
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