彦根市の鍼灸院 近江治療院 - 氣脈功による東洋医学専門治療院
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「動悸ができるようになった」氣血時間差理論・改善のサイン(50代女性)

内科・自律神経・不眠

💠 「動悸ができるようになった」氣血時間差理論・改善のサイン(50代女性)

【投稿日: 2026-02-25】
【2026-02-25】
💠 「動悸ができるようになった」氣血時間差理論・改善のサイン(50代女性)

🔍 診立て
50代女性。生理前の抜け毛、夜中に目が覚める、ずっと軟便、頭がもやもや・テキパキ動けない。動悸はほとんどなかった。初診時の氣脈功測定で心下部1.2、脾1.4、腎1.4。典型的な「気虚」の状態。心臓を動かす力(氣)がなく、動悸すらできない状態。

💊 処方
婦人宝(気血双補剤)
五積散(寒湿を散らす)
鍼灸治療

🌟 2週間後の変化
脾1.4→9.2(+7.8)、腎1.4→8.2(+6.8)
「顔色が良くなった」「抜け毛が減った」「疲れにくくなった」
でも「若干、動悸が出るようになった」

📊 氣脈功

部位 初診時 2週間後 変化
心下部 1.2 - -
1.4 9.2 +7.8
1.4 8.2 +6.8

💡 氣血時間差理論
従来の考え: 動悸が出た→悪いこと(心火が亢進、心陽が亢奮、心血が不足)→抑える・鎮める治療が必要
新理論: 「動悸ができるようになった」=改善のサイン

📚 理論の核心
以前の状態:氣虚で心臓を動かす力がない、動悸すらできない
↓ 治療介入(婦人宝+鍼灸)
氣が回復、脾9.2・腎8.2まで上昇
↓ でも血はまだ追いつかない
氣の回復>血の回復(時間差が発生)
↓ 夜、血を巡らせたいが血が足りない
氣だけで無理やり巡らせようとする
↓ これが動悸として感じられる
「動悸ができるようになった!」

✅ 臨床事実との整合性
1️⃣ 全体的には明らかに改善(顔色、抜け毛、疲労感すべて改善)
2️⃣ 動悸は「夜」に出る(陰の時間、血を巡らせたい時間帯)
3️⃣ 「寝ているとき」に感じる(静かになると血不足が露呈)
4️⃣ 婦人宝で改善傾向(血が補われてきている証拠)

🎯 氣と血の回復速度の違い
氣の回復:早い(鍼で即座に上昇)⚡
血の回復:遅い(婦人宝で徐々に)🐌
→ このタイムラグの期間に「動悸ができるようになる」現象が起きる

🌙 なぜ「夜」に動悸が出やすいのか
夜は陰の時間、陽気は内に収まり、血を巡らせて臓腑を養う時間。心は「血脈を主る」ため血を巡らせる責任があるが、血が足りないのに巡らせようとして氣だけで無理やり動かす→これが動悸として感じられる

📖 古典的裏付け
『血証論』より「血不足則気有余、気有余則火旺」(血が不足すると氣が余る、氣が余ると火が旺盛になる)
→ 當山理論はさらに一歩進んで「火化」ではなく「回復過程」と捉える

💊 治療方針の変化
従来: 動悸を抑える(清心火、鎮静)「まだ心の火が残ってますね...」(ネガティブ)
新理論: 血を補い続ける(婦人宝継続)「氣が戻ってきた証拠です!血がもう少し追いつけば動悸も自然に消えますよ」(ポジティブ)

【院長の眼】
パラダイムシフト:「動悸=悪いもの」から「動悸=回復過程のサイン」へ。氣が回復すると血を巡らせようとするが、血がまだ追いついていない。このタイムラグが動悸を生む。血が補われれば、動悸は自然に消える。「動悸ができるようになった」=改善のサイン!臨床経験30年ですが、今回のような発見は患者さんが教えてくれました。「身体が楽になった」「顔色が良くなった」「疲れにくくなった」でも「若干、動悸が出る」という一見矛盾した状態から、「動悸ができるようになった」という新しい視点が生まれました。氣と血の回復速度は違う。氣の回復は早い(鍼で即座に上昇)が、血の回復は遅い(婦人宝で徐々に)。次回診療で婦人宝を継続し、腎の数値がさらに上昇し、動悸が減れば理論は正しい。患者さんは最高の先生です。