🔍 診立て
ベトナム出身女性。不眠・口内炎・ガスなどで通院中。今回は「不眠が完全に解消!」と喜びの報告。食欲良好、しっかり眠れている。口内炎は再発あり、ガスはあまり変わらず継続、便秘は月2回ほど(初端のみ固め)。氣脈功測定で心下部4.8、脾6.8、季肋下(肝胆)2.2(最低値・優先)、腎5.2(前回より低下)。季肋下が詰まっているとガスが溜まりやすく、口内炎が起きやすい。腎5.2は虚火(のぼせ・口内炎)の根本原因。
💉 鍼灸治療(上から熱を散らし、下に火を入れる)
左五処(瀉法):頭部に滞った肝胆の熱を散らす
左風池(灸)・百会(灸):頭部の気の流れを整え、督脈の頂点・百会に灸を据えることで陽気が体全体に収束
神道・左腎兪・右腰眼(補鍼):心と腎をつなぎ、生命力の根本を底上げ
左秩辺(灸):骨盤内・下焦を温め、ガスの推動力を強化
→ 上(頭部)から熱を散らし、下(下焦)に火を入れる立体的アプローチ
💊 処方
四逆散 眠前2包:肝気の鬱結を解き、気の巡りを回復
知柏地黄丸 夕前1包:腎陰を補い、虚火(のぼせ・口内炎)を鎮める
清涼身 昼前1包:三焦の火を冷まし、口内炎・熱感をケア
📊 氣脈功
| 経絡 | 氣位(SK) | 状態 |
|---|---|---|
| 心下部 | 4.8 | やや低め |
| 脾 | 6.8 | まあまあ |
| 季肋下(肝胆) | 2.2 | ⚠️ 最低値・優先 |
| 腎 | 5.2 | 前回より低下 |
💆 おうちでできるツボケア
太衝(たいしょう): 足の甲、親指と人差し指の骨の間のくぼみ。肝の気の巡りを整え、ガス・イライラ・口内炎に効果的。やさしく1〜2分押す
太渓(たいけい): 内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ。腎を補い、のぼせ・口内炎の根本を整える。毎晩お風呂上がりがおすすめ
🍽️ 食養生のポイント
大根・セロリ・春菊など気の巡りを助ける野菜を毎食に、黒ごま・黒豆・山芋など腎を養う食材を意識、食事はゆっくりよく噛んで腹八分目、辛いもの・油っこいもの・アルコールは控えめに
【院長の眼】
前回は「熱を抜く」段階でしたが、今回は着実に体の底が変わってきているのを感じた一日でした。不眠が完全に解消したのは大きな前進です。口内炎とガスはまだ課題ですが、腎と肝胆の問題が深いため、焦らず着実に治療を進めています。氣脈功測定で季肋下(肝胆)2.2が最低値。ここが詰まっているとガスが溜まりやすく、口内炎が起きやすくなります。腎5.2は前回より低下しており、虚火(のぼせ・口内炎)の根本原因です。今回の治療は「上(頭部)から熱を散らし、下(下焦)に火を入れる」立体的アプローチ。左五処(瀉法)で頭部に滞った肝胆の熱を散らし、左風池・百会(灸)で頭部の気の流れを整え、神道・左腎兪・右腰眼(補鍼)で心と腎をつなぎ生命力の根本を底上げ、左秩辺(灸)で骨盤内・下焦を温めガスの推動力を強化しました。漢方は四逆散で肝気の鬱結を解き、知柏地黄丸で腎陰を補い虚火を鎮め、清涼身で三焦の火を冷まします。氣脈功(2025年11月より糸練功から移行)により、体の各経絡の氣位を数値で測定し、より精密な治療が可能になりました。