「昔は肩こりも動悸もひどかったのに、気づいたらなくなってました」——治療していない症状が消えていく。これが根本治療の力です。
40代女性。頭痛・過緊張・頻尿を主訴に来院。思慮過度で気血を消耗しやすい体質。前回より独活寄生丸を服用中で、頻尿の改善・睡眠薬の減量・過緊張の緩和が確認されていた。
今回は「15時にのぼせ→17時に寒気」という新症状が出現。外出なし・感染接触なし。季節の変わり目と体力低下による風毒(ふうどく)と判断した。
思慮過度・気血消耗による心脾両虚を基礎に、正気不足が生じて外邪(風毒)が入り込みやすい状態。のぼせ→寒気の経時的変化は、正気と邪気が拮抗している「正邪相争」の典型的な表れ。黄連など寒涼薬は虚証に禁忌であり、正気を立てることで自然に邪を散らす「扶正祛邪」の方針をとった。
| 部位 | 氣位 | 状態 |
|---|---|---|
| 心下部(心) | 7.2 | 低下 |
| 脾 | 5.2 | ⚠️ 要治療 |
| 季肋下(肝) | 5.2 | ⚠️ 要治療 |
| 腎 | 5.2 | 前回2.8→改善✨ |
腎は前回2.8から5.2へ底上げ。独活寄生丸の効果が数値に明確に表れていた。
【右 霊道(HT4)補】
心経の経金穴。心神を安定させ正気を立てることで、風毒を自然と散らす「扶正祛邪」の本治。
【右 率谷(GB08)灸】
胆経の頭部要穴。灸で温熱刺激を与え、頭部に停滞した風毒を散じる局所治療。
たった2穴の治療でしたが、正気が回復したことで全経絡が連動して改善しました。
| 部位 | 治療前 | 治療後 |
|---|---|---|
| 心下部(心) | 7.2 | 9.2 |
| 脾 | 5.2 | 9.2 |
| 季肋下(肝) | 5.2 | 9.2 |
| 腎 | 5.2 | 9.2 |
全部位が9.2まで回復。「のぼせ・寒気」の症状も治療後に消失した。
帰脾湯(松浦薬業)
心脾両虚・思慮過度・気血不足に対応する代表処方。竜眼肉が心を養い神を安定させ、酸棗仁が不眠・動悸を改善。人参・黄耆で気を補い、当帰が血を養う。心と脾を同時に立て直す処方。
桜精 2粒(夕食前)
肝血を補い造血を促進。思慮過度で血を消耗しやすいこの方に、帰脾湯の養血作用をさらに補強する目的で追加。
この方は肩こり・動悸を主訴として来院されたわけではない。それでも、今回「ここに来てから肩こりも動悸もすごくマシになりました」という報告をいただいた。
直接治療した覚えはない。ただ、肝気鬱結・心脾両虚・腎虚・血虚という根本原因を毎回丁寧に治療してきた。根本が整えば、枝葉の症状は自然と消えていく——これが氣脈功による根本治療の真髄だと考えている。
また、ご自身で「鶏肉・バター・にんにくを避けたら胃痛が減った」という発見をされていた。患者さんが自分の体と対話を始めた瞬間であり、治療効果が生活全体に波及している証拠でもある。
氣脈功とは、院長が長年の臨床経験をもとに体系化した独自の腹診システムです。心下部・脾・季肋下・腎の4部位を数値(−1.0〜10.0)で評価し、3.0以下を症状自覚域・治療優先部位として判断します。感覚的な診察ではなく、数値で記録・比較できるため、治療効果を客観的に確認しながら進めることができます。
数値の変化は治療の「通知表」。毎回の変化を積み重ねることで、根本からの回復を着実に確認できます。
近江治療院では、症状だけでなく根本原因を氣脈功で数値化して診察します。頭痛・頻尿・不眠・動悸など、西洋医学で「異常なし」と言われたお悩みにも対応しています。
📞 0749-26-5137(月〜土 受付)
🌐 ネット予約:https://www.oomicare.com/php/y_login.php
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