「砂糖をやめたら3〜4日で9割良くなりました。カラオケで高音も出ました!」
50代の男性患者さんが転勤で彦根を離れることになり、約1年2ヶ月の治療に終止符を打ちました。声が出づらい・股関節痛・腰痛・息苦しさ・夜間尿という複数の悩みを抱えて来院され、整体では4〜5日で元に戻ることを繰り返していたこの方。
氣脈功で段階的に病態の深さを見極め、心包経・胃経への鍼・膀胱腑病への猪苓湯・砂糖断ちという食養生を経て、卒院の日に全臓腑10.0を達成。肺活量検査では肺年齢が67歳相当から56歳相当へと11歳若返りました。
👤 患者プロフィール
| 年齢・性別 | 50代・男性(会社員) |
| 主訴 | 声が出づらい・息苦しさ・股関節痛・腰痛・夜間尿 |
| 既往・服薬 | 肺気腫・ステロイド吸入薬使用中 |
| 生活背景 | 長年のデスクワーク・父親の介護疲れ・琵琶湖周辺の湿気環境 |
| 通院前 | 整体通院中(4〜5日で戻る繰り返し) |
| 通院期間 | 約1年2ヶ月・全臓腑10.0で卒院 |
🔍 東洋医学的病因分析
整体では筋肉・骨格への物理的アプローチで一時的に気の滞りは取れますが、「瘀血(血の滞り)」や「痰湿(水分代謝の乱れ)」という根本原因には届きません。4〜5日で戻っていたのはその理由からです。
声が出づらい症状の本体は心下部(胃の上)ではなく肺経そのものの低下でした。砂糖の過剰摂取が脾胃に湿熱を生み、土生金(脾が肺を養う)の経路を阻害して肺が弱ることで、声・息苦しさとして現れていました。
膀胱の氣位2.2・手掌診に反応なし=腑病(臓腑そのものの病)という深い病位も確認。鍼灸だけでは届かず、猪苓湯による帰経薬物でのアプローチが必要でした。
📊 氣脈功 主要な数値の変化
| 部位・経絡 | 治療前 SK | 治療後 SSK | 卒院時 SSK |
|---|---|---|---|
| 股関節 | 2.7 ⚠️ | 10.0 🌟 | ― |
| 肺 | 2.8 ⚠️ | 9.2(断糖後) | 10.0 🌟 |
| 腎 | 4.8 | 7.4(断糖後) | 10.0 🌟 |
| 膀胱(腑病) | 2.2 ⚠️ | 9.8(猪苓湯後) | ― |
| 心・脾・肝 | 低値 | ― | 10.0 🌟 |
※ SK=氣脈功腹診値(治療前)、SSK=ピーク値(治療後最大反応値)。10が満点、3.0以下は症状域。
🪡 1年2ヶ月の治療の積み重ね
① 股関節痛:内関補+豊隆瀉の2本
内関(心包経)補法で心包の瘀血・気滞を解消し股関節が2.7→5.3へ。豊隆(胃経)瀉法で10年以上の食生活の乱れ+琵琶湖の湿気による痰湿を取り除き5.3→10.0。触れていない股関節が腕のツボへの鍼で改善。この日から整体に頼らなくなりました。
② 声が出づらい:肺経へのアプローチ
心下部10.0でも声の調子が良くない→肺経そのものを測定すると2.8。「心下部と肺は別物だった」という発見。桔梗が肺経の帰経薬・引経薬の両方に入っていることを確認し、桔梗を含む滋腎明目湯で肺と腎を同時にアプローチ。
③ 膀胱腑病:中極灸+猪苓湯
血尿所見→泌尿器科でエコー異常なし。しかし氣脈功で膀胱2.2・手掌診に反応なし=腑病と判断。外側から中極(膀胱の募穴)灸、内側から猪苓湯(利水・止血・養陰)で膀胱2.2→9.8まで回復。「尿の色がましになった」という実感も。
④ 砂糖断ちという最大の転換点
「砂糖をやめたら3〜4日で9割良くなった」という患者さんからの報告。砂糖→脾胃に湿熱→土生金の阻害→肺が弱る→声が出ない。断糖でこの連鎖が逆回転し、肺2.8→9.2・腎2.7→7.4・膀胱2.2→6.8へ。小麦は断っても変化なし。体質によって影響する食材は違います。
卒院時のお別れ処方は加味平胃散。引越し疲れで脾胃が下がっていたため、「川上から川下へ水が流れるように、胃に溜まった疲れを流して活力を昇らせる」処方を持たせました。
📈 1年2ヶ月で起きた変化
声が出づらい → カラオケで高音が出るようになった
整体依存(4〜5日で戻る) → 整体に頼らなくなった
肺年齢67歳相当 → 56歳相当へ(11歳若返り)
膀胱の氣位2.2 → 9.8まで回復
股関節痛 → ほぼ消失
気圧変動で必ず悪化 → 台風が来ても「大丈夫」と思えるように
べたついた汗 → 普通の汗に
卒院の日・全臓腑10.0 🌟
👁️ 院長の眼
この患者さんから学んだことがあります。「自分の体で実験できる人は、治るのが早い」ということです。R1ヨーグルトで声が出やすくなると気づいた。砂糖をやめたら9割良くなると気づいた。ランニングで足が楽になると気づいた。すべて患者さん自身が気づいて、教えてくれた発見でした。
砂糖断ちで9割改善したことは、東洋医学の「薬食同源」を体現した経過です。砂糖が脾胃に湿熱を生み、土生金の経路を阻害して肺を弱らせていた。その連鎖を断ち切るだけで、鍼灸・漢方で時間をかけて積み上げてきた回復が一気に加速しました。もっと早く砂糖断ちを勧めれば良かったというのが正直な気持ちです。
膀胱腑病・肺経の低下・瘀血と痰湿の混在。病態の深さを段階的に見極め、鍼灸と帰経薬物を使い分けたことが、1年2ヶ月での全臓腑10.0という結果につながりました。
治すのは患者さん自身の生命力。鍼灸・漢方はそのきっかけに過ぎません🌿
🔬 氣脈功(きみゃくこう)とは
氣脈功は、近江治療院が採用する東洋医学の独自診断システムです。お腹の4か所(心下部・脾・季肋下・腎)に軽く触れながら、鍉鍼(ていしん)と呼ばれる先のとがっていない特殊な鍼を経絡のツボにかざすことで、身体の氣の反応を数値化します。
数値は−1.0〜10.0のスケールで表し、10が最も氣の充実した状態、3.0以下になると症状が現れやすい「症状域」とされます。この数値の変化を見ながら、どの経絡・どのツボが今日の身体に最も必要かをリアルタイムで判断します。
鍼を刺さない(非接触〜極めて浅い)施術でありながら、氣の反応は即座に腹診数値に現れます。理論ではなく、身体の氣の反応が治療の指針です。
声が出づらい・息苦しさ・股関節痛でお悩みの方へ
「整体に通い続けても戻ってしまう」「西洋医学で改善しない」という方も、
まずは一度ご相談ください。
📞 0749-26-5137 📍 滋賀県彦根市西今町720-32
診療日:月・火・水・木・土 休診:金・日・祝
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