本日は、先週から続く家族の看病や愛犬の病気で心労が重なり、「神経を使うと眠れない」という不眠を訴えて来院された患者様の症例をご紹介します。前回の治療で「自力で眠れる状態」まで回復されていたのですが、今回のストレス負荷で再び不眠傾向が出現。ストレス耐性がまだ完全には回復していなかったことが判明しました。氣脈功で見えた「心の疲れ」治療前の氣位(SK)心下部:6.8(前回9.2から大幅低下)脾:10季肋下:10腎:9.2(前回7.2から順調に改善)腎の氣は順調に回復している一方で、心下部だけが6.8に低下。これは典型的な心火上炎のサインです。心労が引き起こす「心火上炎」とは東洋医学では、過度な心配事や精神的ストレスは「心」を傷つけ、心の熱(心火)を上昇させます。本来、心の火は腎の水に受け止められて下降し、心腎が交流することで安眠が得られます(心腎交通)。しかし、心火が強すぎると腎に降りることができず、頭や胸に熱が滞り、**「神経が高ぶって眠れない」**という状態になります。今回の患者様も:疲れている時は「よく寝られる」神経を使うと「眠れない」という典型的な心火上炎パターンでした。たった2穴で全氣位10を達成今回の治療では、以下の2つのツボを選択しました。左 復溜(ふくりゅう)補腎陰を補い、心火を受け止める「器」を整える腎水の昇清作用を強化し、心腎交通を安定化左 列缺(れっけつ)補肺気を宣発・粛降させ、心肺の気を下降任脈と通じて、心下部への気の下降路を確保「憂いを主る」経穴として、心労による心神不安を鎮静治療後の氣位(SSK)心下部:10(6.8→10:+3.2改善)脾:10季肋下:10腎:10(9.2→10:+0.8改善)全氣位10達成です。特に、心下部6.8→10への改善は劇的でした。列缺により心肺の気が降り、復溜で整えた腎の器にしっかりと納まったのです。処方変更:安身→研身へ前回は「安身」という心腎交通を促進する処方を使用していましたが、今回は**「研身」に変更**しました。なぜ研身なのか?安身:心腎交通を促進(心と腎をつなぐ)研身:清心安神(心火を冷まし、神を安んずる)今回の心下部SK 6.8は、過度な心労による心火上炎が主因。まず心火を冷ますことが先決であり、その後に腎への交通を図るという段階的アプローチが必要と判断しました。処方内容(28日分)朝前:研身 1包(心包経の時間に清心安神)夕前:八味丸 10丸(腎の時間の引経・腎陽強化)眠前:婦人宝 10mg(三焦の時間に収斂・入眠)子午流注の考えに基づき、それぞれの時間帯に最も効果的な処方を配置しています。「平時は自力、ストレス時は薬のサポート」前回の治療で「自力で眠れる」状態まで回復していましたが、今回のストレス負荷で再び不眠傾向が出現したことは、非常に重要な示唆を与えてくれます。「平時は自力で心腎交通できても、ストレス時には薬のサポートが必要」これは決して後退ではなく、むしろ体の正直な反応です。治療を重ねることで、このストレス耐性も徐々に強化されていきます。まとめ心労による不眠は、単なる「眠れない」という症状ではなく、心火上炎という明確な病態です。氣脈功でそれを数値として捉え、適切な経穴選択と処方変更により、たった1回の治療で全氣位10まで回復させることができました。ご家族の看病や愛犬の病気など、生活の中でストレスは避けられません。だからこそ、心身のバランスを整える治療が大切なのです。近江治療院 東洋療法専門院📞 0749-26-5137🌐 https://oomicare.com/📊近江治療院予約システム(氣位の成績も見られます)https://www.oomicare.com/php/y_login.php📝院長ブログ:毎日鍼灸漢方*近江治療院https://ameblo.jp/oomicure/💬ご予約・お問い合わせはLINEでも📱https://lin.ee/TU7pl5K#氣脈功 #心火上炎 #不眠 #心労 #復溜 #列缺 #研身 #心腎交通 #鍼灸 #漢方 #近江治療院 #彦根市 #滋賀県