2.2合まで順調に回復していた膝痛が、2kmの歩行という過負荷によって0.4合まで急落した症例。氣位が低い時期の無理がいかに回復を妨げるか、臨床的な教訓を深く刻んだ記録。
| 🏥 診立て | 歩行負荷により、安定し始めていた氣位が2.2合から0.4合へ転落。局所の炎症以上に、生体の回復力が「底をついた」状態。 |
|---|---|
| 📍 鍼灸処置 | 急落した氣位を繋ぎ止めるため、補法を主体とした慎重な刺鍼を行い、下腿の倦怠感を段階的に除去。 |
| 💊 処方 | (漢方処方): 損なわれた正気を補い、膝関節および下腿の巡りを再建するための処方を継続。 |
| 📊 氣位(SK) |
負荷直後:0.4合 1ヶ月後:2.2合(復旧) |
👁️ 院長の眼
氣位が3合以下の不安定な時期に無理をすれば、必ず数値は低下します。しかも、一度落ちた合数を元に戻すには、漢方と鍼灸を尽くしても丸一ヶ月を要する。この「1ヶ月」という時間の重みを忘れてはなりません。改善のためには、時には動かない「我慢」が最大の治療となる。これは臨床家にとっても、患者さんにとっても、そして「再起」を目指す者にとっても、不変の真理です。