彦根市の鍼灸院 近江治療院 - 氣脈功による東洋医学専門治療院
24hネット予約

附子理中湯の「有効キャパ期限」を氣脈功で発見(53歳女性・中焦寒虚)

その他

💠 附子理中湯の「有効キャパ期限」を氣脈功で発見(53歳女性・中焦寒虚)

【投稿日: 2026-02-19】
【2026-02-19】
💠 附子理中湯の「有効キャパ期限」を氣脈功で発見(53歳女性・中焦寒虚)

🔍 診立て
53歳女性。生理前の抜け毛、夜中1〜5時に目覚める、軟便持続、頭がもやもや・テキパキ動けない状態。初診時(2/12)の氣脈功測定で心下部1.2、脾1.4、季肋下9.2、腎1.4。典型的な「中焦寒虚」で、お腹の中心部が完全に冷えて凍りついており、消化も代謝も睡眠もうまく機能していない状態。

💊 初回処方(2/12)附子理中湯 1包/日(朝食前):凍った中焦を溶かす滋陰降火湯 1包/日(夕食前)婦人宝 10mg/日(眠前)

⚠️ 1週間後の変化(2/19)患者様の訴え:「4〜5日目までは大丈夫だったが、その後肋間神経痛のような痛み、昨日は動悸が激しく、夜中のトイレが毎日に。多分、附子ですよね?副作用ですか?」と患者様自身が気づいていた。

📊 氣脈功(氣脈功)比較

部位 初診(2/12) 1週間後(2/19) 変化
心下部 1.2 9.2 +8.0(火化)
1.4 7.2 +5.8(火化)
季肋下 9.2 9.2 変わらず
1.4 2.2 +0.8(微増)

📊 タイムライン分析
1〜4日:中焦を温める(正常な効果)✅
5日目〜:火化開始(過剰反応)⚠️
7日目:完全に火化(測定で発覚)🔥
この患者様の「附子有効キャパ期限」は約4〜5日

💊 処方変更(2/19以降)附子理中湯:中止滋陰降火湯(心の火を下げる)清湿化痰湯(湿と痰を取る)婦人宝 22mg/日(血を補う、増量)
→ 火化した中焦を鎮めながら、湿痰を処理し、血分を補充

🔥 附子とはトリカブトの加工品で、漢方で最も温める力が強い生薬。体を芯から温め、冷えた内臓を動かし、痛みを止め、代謝を上げる。毒性があるが適切に加工すれば安全。効きすぎると「火化」する。人によって有効期間が異なる。

【院長の眼】患者様に謝罪しました。「附子理中湯で中焦を温める目的は達成できましたが、温めすぎて火に転化させてしまいました。動悸は怖かったと思います。申し訳ありませんでした」。患者様は「私の意見が認められて嬉しい」と笑ってくださいましたが、実際、私は怖かったです。今回の教訓:大熱・大寒生薬(附子、乾姜、石膏)には「有効キャパ期限」がある。新プロトコル:①初回は3〜5日分まで、②〇日後に必ず来院を指示、③氣脈功で効果とキャパを測定、④副作用サイン(動悸、口渇、不眠、発熱感)を事前説明。氣脈功がなければ「動悸が出た→薬やめましょう」で終わっていたかもしれません。しかし氣脈功で心下部1.2→9.2という劇的な変化が数値で見えたから、附子は確実に効いたが効きすぎた、この人のキャパは4〜5日、という構造が理解できました。臨床経験30年ですが、失敗は最高の教材、患者さんは最高の先生です。患者さんが「多分附子ですよね?」と体の声を教えてくれた。これを真摯に受け止め、次の患者さんのために活かします。大熱・大寒生薬を使う時は「何日で再測定するか」を必ず決めておく!