膝痛の管理は良好であったが、寝ぼけて尾底骨を強打した約10日後から、右下肢に激しい倦怠感が出現した症例。糸練功により、骨折に至らずとも「ひび」に準ずる反応(賦骨仙の証)を捉えた。
| 🏥 診立て | 尾底骨強打による外傷性の氣の滞り。解剖学的な因果関係は不明瞭ながら、糸練功では尾底骨の氣位が0.3合と著明に低下しており、下肢倦怠の主因と判断。 |
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| 📍 鍼灸処置 | 症状は右側だが、左側の委陽・承筋・崑崙に激しい圧痛を確認。糸練功による絞り込みの結果、上記3穴へ各8回の施灸を実施。 |
| 💊 処方 | 賦骨仙、牡蠣仙を日頃の漢方治療に追加。 |
| 📊 氣位(SK vs SSK) | 術前(SK):尾底骨 0.3合 (右膝 5.6合 / 左膝 5.4合)術後(SSK):尾底骨 7.7合 |
👁️ 院長の眼
一見、膝や下肢自体の問題に見える倦怠感も、糸練功で探れば過去の外傷(尾底骨強打)が深く関わっていることが分かります。症状の出ている側(右)ではなく、反対側(左)の経穴に強い反応が出るという臨床的真実を、遠隔の灸によって証明した症例です。