右足甲の鈍い痺れを訴える症例。知覚神経障害により、局所の熱感に対する反応が著しく鈍麻している特異な臨床状況を呈している。
| 🏥 診立て | 知覚神経障害(氣位1.2合)。背診に異常はなく、右殿部一点に顕著な圧痛を認める。知覚の混濁により、痛みは増幅される一方で、熱痛覚が極端に鈍くなっている。 |
|---|---|
| 📍 鍼灸処置 | ・殿部圧痛点への棒灸:10秒以上の連続照射でも熱感がないため、熱傷防止のため中断。・置鍼:熱感の鈍い局所へ刺鍼。置鍼中は一時的に氣位が向上。・円皮鍼:抜針後の急激な氣位下落を防ぐため、要となる殿部の経穴に留置。 |
| 📊 氣位(SK vs SSK) | 術前(SK):1.2合置鍼中:9.9合抜針直後:2.0合以下(急落を確認し円皮鍼へ移行) |
👁️ 院長の眼
神経障害において、痛みの増幅と熱覚の鈍麻が同居する現象は臨床上極めて重要です。抜針後に氣位が急落するポイントこそが治療の「要」であり、そこへ円皮鍼による持続的な刺激を加えることで、不安定な神経伝達の安定を図っています。