【タイトル案】心と腎と大腸の三角関係?~氣脈功と子午流注で読み解く体の不思議~または足の痺れが教えてくれた、体の深いつながり~陽蹻脈治療の1症例~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━毎日鍼灸漢方@近江治療院━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━こんにちは、近江治療院の當山です。今日は、とても興味深い症例がありました。「心」と「腎」と「大腸」という、一見関係なさそうな3つの臓腑が、実は深く繋がっているというお話です。■ 患者さんの訴え━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━70代女性の患者さん。主な症状は:・右足の親指付け根の痺れ(体感5.2)・多夢が続く・右腕の痛み(約1週間前から)前回の治療から2週間。足の痺れは範囲が縮小してきたものの、新たに右腕の痛みが出現していました。■ 氣脈功で見えた体の状態━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━当院では2025年11月20日より、「氣脈功」という診断法を使っています。今日の測定結果:心下部:1.2 ← かなり低い‼️脾:8.2季肋下:9.2腎:5.3前回(2週間前)と比べると:・季肋下が6.8→9.2(改善✨)・腎が5.2→5.3(微増)・でも心下部が7.2→1.2に急落‼️「あれ?前回の治療で良くなってたのに、心下部だけが急に落ちている...」■ これは悪化?それとも...━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━実はこれ、悪化ではなく「深層の問題が見えてきた」サインなんです。前回の治療で、表面的な滞りが改善。その結果、隠れていた深い層の問題が測定できるようになったわけです。例えるなら:水槽の水位を測るとき、手前の水槽(季肋下)の水位が高すぎると奥の水槽(心下部)の低さが見えない。手前の水位が下がって初めて、「あ、奥が空っぽだった!」と気づく。そんな感じです。■ 心が腎を「肩代わり」していた?━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━東洋医学では、「心」と「腎」は「心腎相交」という特別な関係にあります。心の火(陽)が下に降りて腎を温め、腎の水(陰)が上に昇って心を潤す。このバランスが崩れると:・不眠、多夢・動悸・腰痛、頻尿など様々な症状が出ます。今回の患者さんは、腎が弱い(5.3)のを心が支えようとして、心自体が疲弊していた(1.2)。いわば「心が腎を肩代わり」していた状態です。■ 右腕の痛みと「子午流注」━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━さて、ここで右腕の痛みです。患者さんは約1週間前から、右腕の「大腸経」というラインに沿って痛みを感じていました。「足の痺れと腕の痛み、関係あるんですか?」実は、大いに関係があるんです。東洋医学の「子午流注」という考え方では、12の経絡がそれぞれ2時間ずつ活発に働く時間が決まっています。腎経:17-19時(酉の刻)大腸経:5-7時(卯の刻)この2つ、ちょうど12時間離れた「対角関係」にあるんです。つまり:腎が弱い → 対角の大腸経にも影響→ 大腸経のラインに痛みが出るさらに、患者さんの排尿記録を見ると早朝5-6時(大腸経の時間)の目覚めが多い。これも子午流注と見事に一致しています。■ 「冲脈」が動き始めたサイン━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━もう一つ。右腕の痛みが「前回治療の約1週間後」に出始めたのがポイントです。東洋医学には「奇経八脈」という特別な経絡があります。その一つ「冲脈」は「十二経之海」「血海」と呼ばれ、すべての経絡の大本のような存在。前回の治療が深層に届いた結果、約1週間かけて冲脈が動き始め、全身の気血の流れが変わってきた。その過程で、今まで詰まっていた箇所(右腕の大腸経)が痛みとして現れた。これは「瞑眩反応」とも言えますし、「好転反応」と捉えることもできます。■ 今日の治療:陽蹻脈で全体を統合━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━今日は「陽蹻脈」という奇経八脈の一つにIP治療(皮内鍼パルス)を11分間行いました。陽蹻脈は:・外くるぶし下の「申脈」から始まる・足→腰→肩→顔→頭と全身を巡る・左右のバランスを整える・睡眠の質を改善するまさに今回の症状にぴったりです。さらに、心下部の弱り(1.2)に対して、「升麻」の持ち上げる力で気を導きました。結果は...■ 治療後:全て10.0‼️━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━治療前:心下部1.2、脾8.2、季肋下9.2、腎5.3治療後:全て10.0‼️そして、右足の痺れも10.0に✨心下部が1.2→10.0(+8.8‼️)腎が5.3→10.0(+4.7‼️)全ての経絡が完全に同期しました。これは何を意味するか?「心が足りない」「腎が足りない」のではなく、「偏って分断されていた」だけだった、ということです。陽蹻脈という「統合の経絡」で全体を繋ぎ直したら、ポテンシャルは十分あったんですね。■ 漢方薬で根本から立て直す━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━治療で一時的に10.0になっても、根本的な体質改善が必要です。今回の処方:【滋腎通耳湯(黄柏抜き)】腎の陰(潤い)を補う夕食前に2包→ 酉の刻(17-19時・腎経の時間)に服用‼️【補中益気湯】中気を挙げる、心下部を持ち上げる朝食前に1包→ 辰巳の刻(7-11時・脾胃の時間)に服用‼️【婦人宝】血を補い、冲脈(血海)を充実させる就寝前に25mgこの3つで:・下焦(腎)を滋養・中焦(脾胃)を持ち上げ・血を補充そして、服用時間も子午流注に合わせています。腎経の時間(17-19時)に腎を補う薬を飲む。大腸経の時間(5-7時)には、升麻という生薬で大腸経を持ち上げる。時間・経絡・薬の作用すべてが一致した処方です。■ 東洋医学の面白さ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━今回の症例で見えたこと:1. 「心」が「腎」を支えていた(心腎相交)2. 「腎」と「大腸」は12時間の対角関係(子午流注)3. 「冲脈」が動いて全経絡に影響(奇経八脈)4. 陽蹻脈で統合したら全部10.0(ポテンシャルは十分あった)5. 足の痺れも10.0に(全体が整えば末端も改善)一見バラバラに見える症状が、実は深い次元で繋がっている。これが東洋医学の面白さであり、氣脈功と子午流注を使うことでその繋がりが「見える」ようになります。■ まとめ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・心下部の急な低下は「悪化」ではなく「深層が見えてきた」サイン・心と腎は互いに支え合っている(心腎相交)・腎と大腸は12時間の対角関係(子午流注)・陽蹻脈で全体を統合するとすべての経絡が同期する・服用時間も経絡の時間に合わせる(時間治療)・足の痺れも10.0まで改善✨体は本当によくできていますね。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【お知らせ】2025年11月20日より、当院の診断方法を「糸練功」から「氣脈功」に変更しました。体表の氣の流れをより精密に測定できる診断法です。患者様の氣脈功の数値は、予約システムのマイページでご自身でもご確認いただけます。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━近江治療院東洋療法専門院〒522-0052 滋賀県彦根市西今町720-32📞 TEL: 0749-26-5137(予約制)🌐 https://oomicare.com/【予約システム】https://www.oomicare.com/php/y_login.php【院長ブログ】毎日鍼灸漢方@近江治療院https://ameblo.jp/oomicure/診療日:月・火・水・木・土休診日:金・日・祝(臨時休診あり)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#鍼灸 #漢方 #東洋医学 #氣脈功 #子午流注#心腎相交 #陽蹻脈 #冲脈 #彦根市 #近江治療院#不眠 #多夢 #足の痺れ #対角関係 #時間治療